複数の条件ごとに分岐するIFS関数の使い方【スプレッドシート】
本記事では、複数の条件で分岐させて結果を表示するスプレッドシートのIFS関数の使い方を解説していきます。
IFS関数の基本的な使い方
まずはスプレッドシートのIFS関数の基本的な使い方です。
IFS(条件1, 値1, [条件2, 値2, …])
引数 | 説明 |
---|---|
条件1 | 検索する1つ目の条件 |
値1 | 条件1がTUREの時に返る値 |
条件2 | [省略可]検索する2つ目の条件 |
値2 | [省略可]条件2がTRUEの時に返る値 |
IFS関数は複数の条件とその結果を分岐させることができるため、その分引数も多くなります。
条件と値はセットで指定する必要があるので注意しましょう。
複数の条件で分岐させてみよう
以下のサンプルを用いて解説していきます。
点数によって判定の表示を変更する
86点〜 :◎
61〜85点:◯
36〜60点:△
〜35点 :✖️
それでは関数を指定してみましょう。
C2セルに以下の関数を入力します。
=IFS(B2>=86,”◎”,B2>=61,”◯”,B2>=36,”△”,B2<=35,”✖️”)
引数 | 説明 |
---|---|
B2>=86,◎ | B2セルの値が86以上の場合「◎」を表示 |
B2>=61,◯ | B2セルの値が61以上の場合「◯」を表示 |
B2>=36,△ | B2セルの値が36以上の場合「△」を表示 |
B2<=35,✖️ | B2セルの値が35以下の場合「✖️」を表示 |
C2セルに入れた関数をC10セルまでコピーします。
しっかりとB列の点数に応じて結果を分岐できていますね。
IFS関数の「それ以外」を指定する方法
IF関数にはFALSEの値を指定することができますが、IFS関数で「それ以外」を指定するにはどうすればよいでしょうか。
先述したようにIFS関数は条件と値はセットである必要があるため、少し特殊な記述をしなければいけません。
=IFS(B2>=86,”◎”,B2>=61,”◯”,B2>=36,”△”,B2>=21,”✖️”,TRUE,”追試”)
引数 | 説明 |
---|---|
B2>=86,”◎” | B2セルの値が86以上の場合「◎」を表示 |
B2>=61,”◯” | B2セルの値が61以上の場合「◯」を表示 |
B2>=36,”△” | B2セルの値が36以上の場合「△」を表示 |
B2>=21,”✖️” | B2セルの値が21以上の場合「✖️」を表示 |
TRUE,”追試” | 上記の条件に当てはまらない全ての場合「追試」と表示 |
最後の条件にTRUEを指定することで、IFS関数で「それ以外」を指定することができます。
上記の関数でいうと、「21点以上以外は追試」ということになります。
IF関数を入れ子にすることもできる
複数の条件で分岐させる方法として、IFS関数を入れ子にする方法もあります。
=IF(B2>=86,”◎”,IF(B2>=61,”◯”,IF(B2>=36,”△”,IF(B2>=21,”✖️”,”追試”))))
IF関数のFALSEの値に次のIF関数を入れます。
こうすることで「条件に当てはまらない場合は次の条件」と繰り返すことができるのです。
ただし、入れ子が深くなると視認性が悪くなりますし、後から見返した時にどういう条件になっているかわかりづらいため条件が複数になる場合はIFS関数を利用すると良いでしょう。
IF関数の基本的な使い方
IF(論理式, TRUE値, FALSE値)
引数 | 説明 |
---|---|
論理式 | 論理値を表す式 |
TRUE値 | 論理式がTRUEの時に返す値 |
FALSE値 | 論理式がFALSEの時に返す値 |